お国柄違い!?国別スーツ生地の特徴を解説
- 2022.09.12
- 生地のお話

スーツの生地は多種多様です。季節やシチュエーションによって選ぶ生地が変わることもありますが、そもそも産地によっても生地の特徴があり、性格が変わることはご存じですか?
世界3大生地産地
高級スーツ生地の産地には大きく分けて3つあります。
・イギリス
・イタリア
・日本
諸説あるそうですが、生地作りに最も重要なのが『水』であり、その環境が整っていたエリアで産業が発達したと言われています。グローバル化している近年では、あまり国による技術的大差がなくなってきましたが、そこに根付くレガシーや特徴などはやはり普遍的に残っています。それぞれの特徴を知り生地を見ると、オーダーの楽しみ方もきっと幅が広がる事、間違いなしです!
それでは、それぞれの産地の特徴をみていきましょう。
イギリス
伝統的な製法で作られた丈夫さが魅力のイギリス生地🇬🇧
元祖スーツ大国のイギリス。”背広”の語源になったスーツの聖地として名高い「サヴィル・ロウ」には、世界的な生地商社の本社が現在も多数軒を連ねています。
イギリススーツで重要視されるのが、ハリがありしっかりとした生地であること。生地を触った時、イタリア生地より少し「硬い」と感じるかと思います。それがスーツに仕立て上がった時の紳士的な風格につながると思っていただくと良いです。
イギリス生地スーツは、仕立て上がりすぐは少し硬いですが、着込んでいくほど身体に馴染み、柔らかくなっていきます。その経年変化も楽しんでみてはいかがでしょうか。
イタリア
しなやかで色柄が豊富な色気が魅力のイタリア生地🇮🇹
トラディショナルなイギリス的スーツと、ファッションの都フランス既製品の下請け技術に影響を受け、独自のスタイルを築いてきたイタリア。
しなやかで柔らかい肌触りの生地が得意なため、艶や発色など華やかで色気があるのが魅力。また、先進的な技術を積極的に取り入れた生地も多く作られています。
イタリア生地スーツは、お仕立て上がり時に既に身体への馴染みを感じていただきやすいです。発色豊かな生地で仕立てたスーツで、様々なコーディネートを楽しんでみてはいかがですか。
日本
日本の気候や風土習慣にあった多機能さが魅力の日本生地🇯🇵
高温多湿で四季がある気候や、スーツを着るオケージョンを理解して作られているのが、インポート生地との一番の違いではないでしょうか。
日本ならではの風土によりビジネスマンのライフスタイルを考慮し、臭いや汗を防ぐ多機能効果な生地を研究。お手入れなど、忙しいビジネスマンにとってデイリーにも非常に扱いやすい印象。
また、手織りの風合いにこだわり、大量生産は出来ないが低速で織り上げる昔ながらの織機を使い続ける旗屋さんも健在。
生地にもよりますが、仕立て上がりはイギリスとイタリアの中間くらいと思っていただくと良いです。
▶︎簡単お手入れ方法はこちらもご参考ください。
まとめ
伝統的製法で丈夫なイギリス。しなやかで、色柄豊富で色気があるイタリア。気候に合わせた多機能さの日本。
それぞれの特徴も踏まえながら生地を見てみると、「確かに!」と思われることが増えると思います。様々な生地を触ってみて、どんどん経験値を重ねていってください✨
スーツを着用するシーンに合わせ、こだわりの貴方だけの1着色々お話しながら一緒に作ってみませんか?
我々も精一杯ご希望にお応え出来るよう努力させていただきたいと思っております:)
◆気になったことはお気軽にLINEからもお問い合わせどうぞ!
↓クリックしてご登録お願いいたします
◆HEROオーダー価格一覧
◆HERO Amebaブログ・ Instagramでは、最新入荷情報や姫路情報などもお伝えしております。
品と格ある自分スタイルを楽しむオトナのサロン
HERO Instagramフォローお願いします♡
-
前の記事
オーダーに種類があること、知ってる? 2022.09.05
-
次の記事
スーツのベスト、付ける付けないの判断軸 2022.09.20